交通事故でむち打ちになった場合には
衝突事故によりむち打ちになったという人をよく耳にしませんか?
私がまだ幼少期のころ、母親が運転する車に乗っていた際、赤信号で停止中に後ろから突然追突されました。あまりにも不意な出来事でプチパニックでした。
運がいいことに誰もケガはなく、車どうしだけ傷ついただけだったのでほっとしました。しかし数日後母親の首の調子がおかしいと気づき、病院に行ったところむち打ちであることが判明いたしました。
交通事故直後は、概ね興奮状態にあるので自覚症状が出にくいことが多いのです。
しかし、事故数日経って診断を受けても事故との因果関係を認められにくいことが多く、損害賠償請求できないことがあります。
私の母親の場合は、交通事故による損傷であることを示す診断書がでたので、人身事故であることが認められ、損害賠償請求できました。後遺障害も残らずほっとしたことを今でも覚えています。
もし交通事故に遭ってしまった場合、自覚症状がなくても病院にまず行って医師の診断を受けることをお勧めします。
むち打ち損傷の主な傷病名・診断名としては、「外傷性頚部症候群」、「外傷性頭頚部症候群」、「頚椎症」、「頚椎捻挫」、「外傷性頚椎捻挫」、「外傷性頚椎捻挫」、「頚部挫傷」、「むち打ち症」、「むち打ち関連障害」、「むち打ち症候群」などが付けられます。傷ついた箇所によって分類化されます。
主に自動車どうしの衝突事故で頚部(首)が鞭(むち)のように振られたことによって生じた頭頚部の衝撃によって、X線上外傷性の異常の伴わない頭頚部症状を引き起こしていることをいいます。
一応ご説明いたしましたが、何度も言うようですが、自分で判断せず、医師の適切な診断を受け適切な治療を進めていくことをお勧めします。
むち打ちの自覚症状について
むち打ち損傷による自覚症状としては、主に、頚部痛、項部痛、頚部不快感、上肢のしびれ等があります。
ほとんどのむち打ち損傷は、後遺障害を残さずに改善していくことが多いです。
しかし、むち打ち損傷のなかには、後遺障害が残る場合があり、後遺症後遺障害等級表(自賠責方施行令2条別表2)12級13号の「局部に頑固に神経症状を残すもの」、14級9号の「局部に神経症状を残すもの」に該当するものもあります。
後遺障害として認められにくいからこそ弁護士に相談する
また、むち打ち損傷は様々な不快症状を引き起こすにも関わらず、MRI画像などの他覚的な検査で確認されにくいことも多く、相手方保険会社やその顧問医からその症状を理解してもらえないケースがあるため、後遺障害として認められにくい傾向があります。
そのため、むち打ち損傷で後遺障害等級認定を受けるには、適切な治療と検査による立証が重要になりますので、専門知識を有した弁護士に相談することをお勧めいたします。