交通事故における損害賠償額に関する損益相殺について

2016年9月6日

交通事故が原因で、被害者が一定の利益を受けたときは、その利益額は損害賠償額から控除される場合があります。これを損益相殺といいます。

一般的に控除されるかどうかは、以下のとおりとなっています。

加害者の支払った香典や見舞金

明らかに高額である場合を除き、控除されません。

公的保険制度による給付

・労災保険法で規定されている保険給付は、原則として、損害額から控除されます。

・健保・国保等の公的医療保険制度による給付や国民保険・厚生年金・公的共済年金等の公的年金制度による給付についても、控除されることになります。

・介護保険制度給付についても、控除されます。

・自賠法16条による被害者請求で支払われる損害賠償額は賠償金の2重取りになるため、これについても控除されることになります。

・政府保障事業によるてん補金についても控除されます。

任意保険からの支払

・賠償責任保険は、加害者に代わって賠償金を支払うものであるため、損益相殺の問題とはなりません。もっとも、任意保険に被害者に直接請求権が定められており、これに基づいて支払が行われると、損害額から控除されることになります。

・搭乗者傷害保険については、控除されません。

・自損事故保険は、一般的に加害者がいない事故であるためそもそも損益相殺の問題となりません。

・無保険車傷害保険については、傷害保険とされるため控除されます。

・人身傷害補償保険については、一般的に控除される自体は否定できません。

自動車保険以外の私保険からの給付

・生命保険は被害者が負担した保険料の対価であることから控除されません。

・生命保険の傷害・入院給付金についても、同様に控除されません。

・所得補償保険については、控除されることになります。

その他の公的給付

・生活保護法による給付は、控除されません。

・雇用保険からの給付についても、控除されません。

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